office365のメールをGmailで送信したい。pop3の設定はできたのですが、SMTPの設定ができません。(入田康夫)
[お問い合わせの概要]
※ 認識に相違がある場合はお知らせください。
[回答内容]
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認証済み SMTP が許可されていない可能性がございます。
ユーザー側の設定は問題ないとご確認いただきましたため、 テナント (組織) 側の設定が許可されているかご確認をお願いいたします。
先ほど実行していただきましたユーザー設定の確認方法も記載いた しますため、ご参考ください。
また、基本認証が許可されていない場合に関しましても、POP / SMTP 接続がご利用いただけないため、POP の設定は完了できたと仰せでしたが、 念のため併せてご確認くださいませ。
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◆ 要件 1 : 基本認証の利用が許可されている (テナントの設定)
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以下手順にて、 基本認証の利用が許可されているかをご確認ください。
【手順】
1. 管理者にて Microsoft 365 管理センター (https://admin.microsoft.com/ Adminportal) にアクセスします。
2. 画面左メニューより "管理センター" 配下にある [Azure Active Directory] をクリックします。
3. Azure Active Directory 管理センターに遷移しますため、画面左メニューより [Azure Active Directory] をクリックします。
4. "管理" 配下にある [プロパティ] をクリックします。
5. "Azure リソースのアクセス管理" 配下にある [セキュリティの既定値群の管理] をクリックします。
6. 画面右側の "セキュリティの既定値群の有効化" を [いいえ] に変更します。
7. [いいえ] に変更する理由について問われる可能性がございます。 適宜チェックを入れ、[保存] をクリックします。
※ 設定の反映までにお時間を要する場合がございます。
【参考情報】
Title : セキュリティの既定値群とは
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◆ 要件 2 : SMTP 認証の利用が許可されている (ユーザー個別の設定)
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以下手順にて、ユーザー個別の SMTP 認証の利用が許可されているかをご確認ください。
【手順】
1. 管理者にて Microsoft 365 管理センター (https://admin.microsoft.com) にアクセスします。
2. [ユーザー] - [アクティブなユーザー] をクリックします。
3. 該当ユーザーをクリックします。
4. 画面右側の詳細画面にて [メール] をクリックします。
5. [メールアプリを管理する] をクリックします。
6. [認証済み SMTP] にチェックを入れ、[変更の保存] をクリックします。
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◆ 要件 3 : SMTP 認証の利用が許可されている (テナントの設定)
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以下手順にて SMTP 認証の利用が許可されているかをご確認ください。
なお、本設定は Windows PowerShell のみで 確認/変更 が可能です。あらかじめご留意ください。
◇ 1. Windows PowerShell を起動します。
◇ 2. Exchange Online への接続のために以下のコマンドレットを順に実行します。
$UserCredential = Get-Credential
※ ここで資格情報の確認が表示されますので、Office 365 の管理者権限のあるアカウントとパスワードを入力します。
$Session = New-PSSession -ConfigurationName Microsoft.Exchange -ConnectionUri https://outlook.office365.com/ powershell-liveid/ -Credential $UserCredential -Authentication Basic -AllowRedirection
※ 上記コマンドレットは 1 行のコマンドレットです。改行せずに実行してください。
Import-PSSession $Session -DisableNameChecking
上記コマンドまで実行いたしましたら、Exchange Online への接続が完了いたしますため、 引き続き以下のコマンドレットを実行します。
◇ 3. SMTP 認証の制御設定を確認するコマンドレット
Get-TransportConfig | select SmtpClientAuthenticationDisabl ed
[実行結果]
True : SMTP AUTH 無効
False : SMTP AUTH 有効
◇ 4. 上記コマンドレットにて実行結果が True である場合は、以下コマンドレットにて False (有効) に変更します。
Set-TransportConfig - SmtpClientAuthenticationDisabl ed $False
※ 実行後、Get-TransportConfig | select SmtpClientAuthenticationDisabl ed にて現在の設定が False となっていることを確認します。
※ 設定の反映までにお時間をいただく可能性がございます。
【参考情報】